コロッケおいしい

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薬剤師というか資格に夢を持ちすぎ


「調剤室」は事務員ばかりという薬局!「極秘マニュアル」を入手!!(水島宏明) - 個人 - Yahoo!ニュース


薬剤師という資格に夢を持ちすぎw
もしくは法律に夢を持ちすぎているのかな?

薬剤師といえども、卒業したての薬剤師は所詮は社会人一年目ですよ。

働くのは初めてだし調剤の仕事も初めて。これ重要な点ですが、薬科大で主に勉強するのは薬の作用とかそんなのです。

実際の調剤業務で重要なのは、先ず 処方箋に書かれた 薬の種類・量を間違えないことです。

いまどきの薬ってメーカーが作ってます。いろんなメーカーがいろんな名前でいろんな薬を作ってます。ジェネリックとかも多いですね。
そのお薬名を間違えないこと、量を間違えないこと。
大学で勉強するのは、それらのお薬に含まれている"成分がどのような作用を及ぼすか"についてです。
メーカーが作ってるいろんな"お薬名"を勉強するわけじゃないです。まぁ当然だけど。

お薬名は、調剤薬局に就職してからはじめて勉強し始めるわけです。
薬剤師も事務員も"メーカーのお薬(製品)"の勉強を始めるのは 薬局に就職してからだ、ということです。

新人の薬剤師と5年目のベテラン事務員なら、むしろ事務員の方が事故が少ない可能性すらある。

さすがにそれはマズイってことで、2006年から薬科大は6年制になり 病院実習・薬局実習が必須になりました。その卒業生は2012年頃から世の中に出てきています。
たった半年程度の実習ですが、やるとやらないでは雲泥の差だと思います・・・。

調剤業務で重要な 2点目は、処方箋に書かれた薬の組み合わせ、既に飲んでいるお薬との組み合わせに問題がないかチェックすること。
調剤薬局には普通にコンピュータが入ってます。(お薬の点数計算や保険、お薬代の請求、レセプトなど手作業で計算してられない)
いまどきの調剤ソフトウェアはお薬名打ち込んだら、禁忌の組み合わせや量などはチェックしてくれます。
大切なのは間違わずに入力すること。

ぎゃくに調剤業務で重要じゃない点としては、
「この患者さんにはこの薬じゃ効きよくないんじゃないか」「こんな薬も一緒に飲んだ方がいいんじゃないか」って提案すること。
どんな薬を使うかは医師が決めることですから、薬剤師が口をだせないのです。


とりとめないですが、
薬剤師の方が事務員より「調剤能力」が高いことは確かです。基礎知識あるので。
しかしながら、慣れた事務員との「調剤能力」差はそれほど大きいわけではない。事務員が1なら薬剤師は1.5くらいか。
現実として求められている能力は"処方箋との間違いを犯さない"が9割で、薬剤師の国家試験問題には出てこない。
これは法律がおかしいです。
薬剤師の資格は調剤業務に即してない。なのに薬剤師の資格が求められてる。

もちろん薬剤師がすべて調剤する方が良いことは確かです。
自分の判子を押すわけですから 間違いを犯したときのダメージが事務員の比じゃないし、そのぶん真剣にやるだろうから。
でも薬剤師だからって特別モノスゴイってわけじゃない、ってことはもっと周知されるべきだと思う。

※ふつうの薬局もそう。
 市販の薬のような、複数の薬が配合されたような薬は 大学では勉強しない。
 西洋薬メインなので漢方薬についても通り一遍しかやらないし、
 ビタミンとかアミノ酸とか、サプリとか栄養学的なのもやらない。
 薬剤師だからっていいアドバイスがもらえるとは限らないことはもっと周知されるべき。


私は、
少なくとも錠剤とかチューブに入ったのとか、メーカーが作ったそのままのお薬については誰が調剤したかは気にならない。もらった薬を飲むとき自分で確認する。(薬剤師だけでなく医師の意図を確認する意味も含めて)
水くすりとか粉末を分包されたものについては薬剤師がやってほしい。
資格をかけているぶん より気をつけて調剤してくれる、との期待を込めて。


※薬剤師ばかりをやり玉にあげているようですが、医師も程度の差はあれ同様なとこあると思ってます。
 その他の資格商売についても。